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中国のキッズスケーター

エマのホームであるジースケートパークには、ひんぱんに中国のキッズスケーターたちが練習にやってくる。2〜3日などの短期間ではない。一度来ると、1か月ぐらいずっといるのだ。それだけ長くいると、親や本人といろいろな話をする機会がある。彼らは中国の教育やスケートボード事情について教えてくれる。

 

彼らと話していて強く感じるのは、英語の教育がまるで日本と異なるということ。個々のレベルの違いはあれど、エマと同年代でも日常会話程度の英語がしゃべれるのだ。中国に限らず、わたしがこれまで接してきた海外の人たちはたいてい英語を話せる。だが日本人で流暢に英語をしゃべれる人は圧倒的に少ない。中国の都市部では、幼稚園の年長ごろから小学校の低学年までの授業に英語がたくさん含まれているそうだ。日本では週に1回程度。英語教室に通っても、ふだんの授業に加えて週に1時間ほどだ。そして、彼らは学習意欲が高い。ジースケートパークに遠征に来ている期間も、午前中に学習をして、さらに練習の合間の1〜2時間に宿題やオンライン学習をしている。まさに文武両道だ。

 

中国の子どもたちからは、「宿題の量が多いからしんどい。スケボーだけやっていたい」と子どもらしい意見もよく聞く。日本の小学校の宿題の量を伝えると「うらやましい」と言っていた。何が正しい教育方法かはわからないが、とにかくたいへんそうだなと感じる。

 

わたしは、エマに勉強についてあまり細かく言わない。口を出すのは、宿題をきっちりやることと学研に行くことぐらいだ。たとえ英語がしゃべれなくても、海外のコンテストに問題なく出場できるし、やっていける。けれども、英語が話せると海外のスケーターと深いコミュニケーションが取れるのでより楽しくなるだろう。そして買い物や移動など海外でのさまざまな場面において便利で、コミュニケーション不足による不安要素がなくなる。

 

わたし自身も、エマを連れて海外に行くときに困らないように、隙間時間に少しずつ英語の勉強をしている。エマには、中国のキッズスケーターたちほどの英語学習の機会を用意できていないが、やっぱり英語がしゃべれるようになってほしいと、あらためて考えるようになった。

最近、髪に緑を入れたエマ。

POSTED : 2025-05-23