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OCEANS TALK and SURF SESSION with Tatsuro Tomoshige Part 3

PLAYERS : MASAKI HARADA

TOP STORY OCEANS TALK and SURF SESSION with Tatsuro Tomoshige Part 3

原田 正規
MASAKI HARADA

 

OCEANS TALK and SURF SESSION
with Tatsuro Tomoshige
Part 3

 

オーシャンズ※1のメンバー、友重達郎との対談最終回。内容は、友重が経営するリッキーズ、そして今後の目標について。ふたりのトーク&サーフセッションのムービーも公開。

 

※1 2008年に結成。メンバーは原田 正規、友重 達郎、吉川共久、山本 茂、山浦 宗治、山田 弘一、市東 重明、遠田 真央という8名のプロサーファーたち。

 

文:高橋 淳
写真、動画:飯田健二

 

Part 1、友重達郎のプロフィールはこちら>

Part2はこちら>

原田正規(以下、MH):友重のサーフショップ、リッキーズについて聞かせて。サーフィン業界というか、日本自体の景気がよくないじゃん。そういう状況のなかで、サーフィンのプロショップを繁盛させるために心がけていることは?

友重達郎(以下、TT):お客さんに対して真摯に向き合うこと。うちみたいなプロショップは「町医者」のようなものだと思ってて。かかりつけの医者みたいな。同じように言うならば、大手量販店は総合病院。
MH:リッキーズは、一人ひとりに合った診断をしてくれるんだ。
TT:そう!困ったときに身近にあって、親身になってくれる存在。
MH:なるほどね。求めてるサーフィンは、一人ひとり違うしね。
TT:うん。そんな感覚でお店をやってる。お客さんみんなに楽しんでもらえるように、いい環境をつくっていきたい。

写真提供:友重達郎

写真提供:友重達郎

MH:具体的には何に力を入れてるの?
TT:スクールだね。おれはサーフィンスクールをやって、妻のゆりはプロボディボーダーでボディボードのスクールもやってる。キッズも教えたりね。
MH:リッキー(友重の長男リキ)も教えてるの?
TT:うん。リッキーもお客さんにアドバイスしたりもする。
MH:リッキーズのイチ押しはスクールだ。
TT:そう。でも、ズラッとお客さん並べてプッシュしているような「スクール業」じゃなくて、少人数で、もっと密にサーフィンを楽しめるようにやってる。それで、お客さんがサーフィンを好きになってくれたらうれしいな。
MH:長く続けられるようにサポートしてあげてね。
TT:サーフィンのことを深く知ってもらって、サーフィンの世界にその気持ちが返ってくればいいよね。

写真提供:友重達郎

MH:最後に、今後の目標は?
TT:基本的にはやっぱり子ども中心だから、リキがこれからサーフィンで世界を目指すのをサポートしていきたい。
MH:CT※2を目指すんだね。
TT:そう。あと次男のルキは野球を真剣にやりたいっていうから、野球も勉強しないと(笑)。
MH:自分のことより、やっぱり子どもの将来に向けてがんばる、と。
TT:それが第一かな。そして最終的には、やっぱりサーフボードのシェイプをやりたいよね。究極じゃない?
MH:究極。それでお客さんにもボードをつくれれば、サーフショップとしても有意義だよね。
TT:それが最終目標だな。以前もやってたけど、またシェイプを始めて、自分が削ったボードでサーフィンをする。

 

 

※2 世界的なプロサーフィン競技団体、ワールドサーフリーグ(WSL)が開催する最高峰のワールドツアー、チャンピオンシップツアーの略称。

友重達郎

原田正規

MH:めっちゃサーフィンライフだね。
TT:サーフィンにのめり込んだ人はみんなそうだよね。
MH:人それぞれの考え方があるけど、おれたちは「サーフィンを軸に人生楽しむ」ということが共通してる。
TT:サーファーってさ、サーフィンだけできていれば幸せじゃん。
MH:そう。シンプルだよ。●

POSTED : 2025-10-14