
文、写真:河上 竜平
去年は2年連続でXゲームズに出場し、Xゲームズソルトレイクシティでは3位で銅メダルを獲得できた。そして、目標にしてきたフェイキー1080※を修得し、Xゲームズで成功させることができた。想像以上の結果を得た1年だった。
しかし、練習内容もハードになり、楽しいことだけではなかった。「海外のコンテストに出る」「Xゲームズに出場する」といった大きな目標はあったが、それだけではモチベーションの維持はできない。トリックやルーティンに対して明確な目標を設定して、少しずつ、それを達成するために日々繰り返し練習するといった一年だった。
今年の抱負をエマに聞いたら、こう言っていた。
「今年もXゲームズに出場したいし、今考えてるルーティンを見せたいし、新しいトリックも覚えて、それをルーティンに入れたい」
つまり、自分のスケートボードのスキルを今より進化させることが目標だった。Xゲームズに出場できるかどうかは、現段階ではわからない。今年からXゲームズはリーグ戦となり、3月にドラフトが開催される。そのドラフトでチームに選ばれれば出場できるという狭き門だ。エマ自身は、大会に関してくわしいことは理解していないが、とにかく自分の滑りを日々の練習で進化させることを考えている。この一年でまたどれだけ進化できるか楽しみだ。
いっぽうヒイロは、フレイクカップにエントリーをしてからというもの、自分なりに練習を繰り返し、ルーティンをアップデートしていた。出場する子たちは、コンテストで使用される「フレイクランプ」と呼ばれる120センチ程度の小さなランプで練習する。だが、ホームのジースケートパークにあるのは150センチのランプだ。ふだんはそのランプで練習し、大会前に3回だけ120センチのランプのあるパークに連れていった。どこのパークも遠いうえに、エマが練習できるバーチカルがないので、なかなか連れていくことができなかったのだ。
そうして初めて出場したフレイクカップでヒイロは6位入賞し、チャンピオンシップにワイルドカードという枠で出場できることになった。まさかの結果にまたもや驚いた。ヒイロは大喜びしていた。チャンピオンシップは2026年1月に千葉の幕張で開催される。本戦に向けて、ヒイロは新しいトリックをルーティンに組み込んだり、「もっと格好よくする」と意気込んでいる。
※ フェイキー(後ろ向き)で進み、空中で体とボードを一緒にお腹側へ3回転させるトリック。

エマがいつも練習しているジースケートパークではバート人気が上昇中。とても活気がある

最近、急成長のヒイロ。エマとは違うスタイルの滑りを見せてくれて、今後がとても楽しみだ
POSTED : 2026-02-04